注文住宅を建てることへの憧れは、多くの方がもっていると思います。しかし、注文住宅は、自分の理想の家を建てやすい分、建売住宅と比べて価格が高くなるのがデメリットです。そんな注文住宅を購入する際に、よく利用されるのが住宅ローンです。今回は、住宅ローンを借りる時の流れや注意点などについて、詳しく解説します。
住宅ローンの種類とそれぞれの特徴
住宅ローンは、その名のとおり、家を購入する際に利用するローンであるため、家の購入を検討している方でなければ、住宅ローンについて、知識のある方は、あまりいないはずです。こちらでは、これから住宅ローンの検討を考えている方や詳しく知りたい方のために、まず、住宅ローンの種類やそれぞれの特徴について、詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
フラット35
フラット35は、借入時の金利が返済期間中に変わらない固定型のローンという大きな特徴があり、銀行や信用金庫など、多くの金融機関が窓口です。そのため、それぞれの金融機関によって、金利や手数料が異なってきます。
そんなフラット35のメリットとして、保証料がかからないため、ローン借入費用を抑えられる点が挙げられます。ちなみに、フラット35には、一定条件を満たす住宅の購入や新築を対象に、最初の5年、または10年の金利を引き下げられるプランが存在するのも魅力的なポイントです。こちらは、具体的に、省エネ性の高い家などが金利引き下げの対象として、適用されます。
民間ローン
民間ローンは、銀行や信用金庫など、民間金融機関の住宅ローンのことを指し、変動型の金利タイプが用意されているのが大きな特徴です。変動型だけでなく、固定期間選択型もあるため、自分のこれからのライフスタイルや好みを考えて、さまざまなプランのなかから決められるのがメリットとなっています。そして、店頭金利より低い金利で借りられるケースも多いのも、おすすめできるポイントといえます。
注文住宅を建てる際の住宅ローンの基本的な流れ
次に、注文住宅を建てる際の住宅ローンの基本的な流れについて、解説します。今後、住宅ローンを利用する予定のある方は、下記で説明していることを、ぜひ参考にしてみてください。
資金計画
まずは、住宅ローンを組む前に、資金計画を立てておくことが重要です。なぜなら、土地の購入費や着工金などの家の建築工事費は、先に支払わなくてはならないからです。このようなことを考えながら、自身の資金計画に合った金融商品を選ぶことが大切です。
資金計画がある程度決まったら、ハウスメーカー探しです。こちらは、複数のハウスメーカーを訪れて、比較しながら検討していくのがおすすめといえるでしょう。
ハウスメーカーを選んで事前審査
土地を既に所有している場合は、ハウスメーカーを決めて、おおまかな費用を出してもらい、金融機関などで、ローンの事前審査を受けます。対して、土地探しから始める際には、土地探しとハウスメーカー探しを同時に進めることが重要です。その際は、資金計画に土地の購入費と家の建築費用の概算を出しておきます。その後、ローンの事前審査を受ける形となります。
引き渡し後にローン開始
ローン契約が無事完了となると、家の建築工事がスタートします。そして、無事に家が完成し、引き渡されたら、住宅ローンの返済が実行されていく流れになります。
住宅ローンを利用する際の注意点と対策
最後に、住宅ローンを利用する際の注意点と対策について、解説します。住宅ローンは、便利なシステムであると同時に、注意すべき点も存在しているので、下記で解説している内容を、しっかりと覚えておいてください。
金利の変動を気にしておく
住宅ローンを利用する際には、金利の動向をチェックしておくことが重要です。とくに変動型の金利タイプだと、金利の変動により支払うローンの総額が変化していきます。そのため、金利が今後上昇する恐れがある場合は、固定型に変更するなどの措置を講じるのも、住宅ローンを上手く活用していくための方法といえるでしょう。
金融機関を確認しておく
住宅ローンを取り扱っている金融機関は限られているため、つなぎ融資や分割融資などの住宅ローンの利用を検討している際には、まず、取り扱っている金融機関を事前にチェックしておくことが重要となります。また、住宅ローンの条件は、金融機関によって異なるため、それぞれで比較して、自分の理想に合った金融商品を選んでいくことも重要といえます。
諸費用や利息をチェックする
注文住宅での住宅ローンは、手続きや融資の実行が数回になったり、手続きが複雑になる場合があり、諸費用や利息の支払いなどがわかりにくくなってしまうため、注意が必要です。
まとめ
今回は、注文住宅の購入で住宅ローンを借りる流れや、その注意点について、解説しました。住宅ローンは、家を購入する際に、非常に役に立つシステムですが、きちんと計画を立てて利用しないと、後々の支払いが大変になる場合があるため、入念な準備が必要です。自分たちだけで検討するのが不安な際には、金融機関の方のアドバイスをもらいながら、無理のない返済計画を立てて、住宅ローンを活用していきましょう。